退屈日記

本や映画、ドラマについて

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

3連休その1・2

晴れ。おだやかな秋の日。 昨夜はいつもの老舗バー。 3連休ということで初めて私服で訪れる。 またまたDVDを2枚借りてくる。 帰宅後しばらくして爆睡。 TVとPCは付けっぱなしで目覚めるというだらしなさ。 もっときちんと「消化」すべきなのだが溜まるペース…

「わかりやすさに対する圧倒的な勘違いあるいは鈍感さ」について

くもりのち雨。夜になって止む。 「桂東雑記Ⅱ」読了。 文字はそもそも神に訴えるために生まれたこと。 わが国の文字の始まりは百済人によるものだと推察されること。 そして文字にはさまざまな生活ぶりが「記録」されていること。 ベトナムや朝鮮半島ではす…

「背筋が伸びるものと奇妙な倒錯を生むもの」について

晴れ。夜風が冷たさを増す。 白川静「桂東雑記Ⅱ」を途中まで読む。 著者の書いたものに接すると背筋が伸びる気がする。 数々の著作の主な部分にはまだ触れず「搦め手」からであっても。 今後全部読み終えるまでじっくり付き合うつもり。 漢字のでき方とその…

「透明な生き物あるいは不自由ゆえの自由」について

晴れ。昼は日差しが背を焼き夜にはスコール。 澤井聖一編「世界の美しい透明な生き物」を見て読む。 「目の保養」ふたたび。 花びら、キノコ、蝶、虫、芋虫、ザリガニ、カエル、熱帯魚、クリオネ、 微生物、イカ、タコ、ハゼ、クラゲ、サンゴ、イソギンチャ…

「原因を求める形式が答えを決めることあるいは好ましい笑い」について

雨。夜になって止む。 ラリー・ヤング&ブライアン・アレグザンダー「性と愛の脳科学」を読む。 もうちょいと科学的内容かと思いきや 結局のところオキシトシンとヴァソプレッシンの受容だけのような。 行動に影響を与える化学物質を探しているのだから 自動…

「わが国という特殊な『磁場』を逸脱すること」について

快晴。日差しは熱いが夜には冷える。 鶴見俊輔「ちいさな理想」を読む。 晩年の文章を集めたもの。 面白いというより「そういう視点があるのか」という感想。 幼い頃に漢文の素読をやり外国語にも堪能であった著者は もはや母国語の使用さえ心許ないのが「平…

「淡泊な会話と死あるいは女ぎらい」について

くもりときどき晴れ。日が暮れるのが早い。 昨夜は2週間ぶりの老舗バー。 案外盛況でマスターとはゆっくり話せずDVDも借りず。 ニューボトルが冷えてなくていつもより酒が回り帰宅後爆睡。 県外から来たお客さんと少しだけ話す。 マーヴィン・ゲイが好きだと…

「スゴい個人と凡庸な悪」について

晴れ。おだやか。 クラーク・エリオット「脳はすごい ある人工知能研究者の脳損傷体験記」を読む。 重度の脳震盪によって日常生活が困難になった著者が 別の「回路」を訓練することで元の生活を取り戻す内容。 何より困難の最中大学教授を続けられたという事…

「美しい生き物の色彩と『西部劇』における女たちの我慢」について

快晴。上着なしで出かける。 フィリップ・ハウス「なぜ蝶は美しいのか」を見て読む。 「サテュロス型擬態」の「サテュロス」とはギリシャ神話に登場する「半人半山羊」。 動物たちが敵の目をくらますために「他の動物もしくは幼生」に擬態する様を言う。 そ…

「按配もしくは大事なゆとり」について

晴れ。今日も上着は手に持つ。 「アメリカの反知性主義」読了。 デューイの読み取りにくさが「誤読」を生んだあたりにふむふむ。 「子どもの成長に任せる」のはいいとして「目標」がなくなったのに問題が。 アメリカにおける「教師の地位と給料の低さ」はそ…

「反知性主義と資本主義」について

晴れ。上着要らずの暑さ。 リチャード・ホフスタッター「アメリカの反知性主義」を半分くらい読む。 「知性」と「感情」のどちらを優先するかという課題を持っていた宗教が 「アメリカ」という新たな土地で優先したのが「実用的であること」。 伝道師にとっ…

「死あるいは好きにできないこと」について

くもり。午前中と夕方に雨。 上野千鶴子「おひとりさまの最期」を読む。 「おひとりさま」シリーズの完結編は「好ましい現場のデータ」が満載。 内容をちょっとだけ「つまみ喰い」してみると。 「ひとり死」は「孤独死」じゃなく「自分の家」で死にたい人が…

「語録と古き良きアメリカ」について

晴れ。深夜になって降る。 「上野千鶴子のサバイバル語録」を読む。 読んだことのあるものとそうでないもののあれこれ。 しかし「語録」にして意味があるのかと思いつつ。 ある種の「魔除けもしくはお守り」だと思えばいいのか。 表紙が赤いので「毛沢東語録…

「品格あるいは時空を超えさせるもの」について

晴れ。おだやかな秋が続く。 今宵は仕事場の研修で老舗バーはお休み。 借りているDVDを消化すべきなのだけれどついつい。 とりあえず明日に回すことにする。 本切れで小笹芳央「会社の品格」を古本屋で買って読む。 内容にとりわけ目新しいことがあるとは思…

「ミジンコと角栄」について

晴れ。過ごしやすい。 坂田明「私説ミジンコ大全」を読む。 ジャズのサックスプレイヤーである著者が「水産学部出身」であり ミジンコを観察するのが好きなのは知っていたのだけれど。 ここまでくるともう「素人」ではない印象。 9年前には大学の「客員教授…

「辞書屋と英国風味」について

晴れ。おだやか。 田澤耕「<辞書屋>列伝 言葉に憑かれた人びと」を読む。 副題にある通り「辞書を作る人びと」はある種の狂気を帯びる模様。 「オックスフォード英語辞典(OED)」「ヘブライ語大辞典」「カタルーニャ語辞典」 「カタルーニャ語・バレンシ…

「久方ぶりなことと高層ビル」について

晴れ。やや風が吹く。 11日は仕事前に突然の下痢と嘔吐。 どうやら食べたものが悪かったと思われるが詳細は不明のまま。 どちらもずいぶん久方ぶりで「こんな感じだったな」と思い出した次第。 いくぶん気持ち悪さの残る中仕事をこなして帰宅。 以前を思い出…

「メディアスポーツあるいは部活」について

晴れ。夏に脱いで以降初めて上着を着る。 森田浩之「メディアスポーツ解体 <見えない権力>をあぶり出す」を読む。 「メディアスポーツ」とは「メディアによって伝えられるスポーツ」のこと。 「当然のことじゃないか」と思う向きも多かろう。 ただし「中継…

「忘れっぽさと気付くこと」について

晴れ。風が冷たくなる。 金井美恵子「新・目白雑録 もっと、小さいこと」を読む。 「リレー形式」でなるほどという違和感が綴られていくので 一冊の本になると最後まで「やめられない」。 本書の「テーマ」は「忘れっぽさ」。 現在大ヒット中の映画と同じ題…

「敢えて『誘惑』すること」について

くもり。帰りにパラパラ。 今宵も老舗バー。 最初はカップル一組だけだったがこれがいいお客さんでそこそこ飲む。 男子は酒に弱く女子がしっかり飲むタイプ。 またしても「母と息子パターン」か。 そのままでいいのか野郎ども。 マスターから古着を頂く。 自…

「バグることと気持ちの悪いこと」について

晴れ。おだやか。 ディーン・ブオノマーノ「バグる脳 脳はけっこう頭が悪い」を読む。 他の本で読んだ例とそうでない例があれこれ。 要はタイトル通りの「事実」を自覚せよと。 詳細は本書まで。 敢えて例の中身については書かないでおく。 気持ち悪いことに…

「お楽しみはこれからだ!」ということについて

晴れ。夜風はやや冷たい。 半藤一利「荷風さんの昭和」を読む。 どんな時代であろうと「ブレないこと」の魅力を教えてくれる内容。 「断腸亭日乗」に他の日記を重ねて「事実」を推測する著者は見事。 やさしい語り口と時折見せる「品のいいべらんめえ」が素…

「微妙なものふたつ2」について

雨。夜遅くに止む。 細田耕「柔らかヒューマノイド ロボットが知能の謎を解き明かす」を読む。 センサーを付けデータを元に計算のプログラムで動くロボットの限界と 工学的にある動きがうまくいくような作りにすることとの対照。 人類が生き残るために作った…

「広告の歴史とかつては十分にわからなかった傑作」について

くもりときどき晴れ。夜は涼しい。 天野祐吉・島森路子「広告批評アーカイブ 広告20世紀」を見て読む。 1979年に創刊された雑誌「広告批評」は一時期相当な勢いがあったもの。 糸井重里がコピーライターという「職業のあり方」を変えたのも大きかったか。 仲…

「キャラクターの濃淡と憂さ晴らしあるいは不寛容」について

雨のちくもり。昼のエアコンを除湿にする。 高平哲郎スラップスティック選集⑥上巻「ぼくのインタヴュー集 入門篇」を読む。 比較的短いものが多いような。 メンバーは以下の通り(カッコ内はインタヴューした年)。 渥美清(’70)、日野皓正(’71)、菅原文…

「無意識に履く下駄とメディアに限らないリテラシー」について

晴れ。蒸し暑い。 上野千鶴子・水無田気流「非婚ですが、それが何か!?」を読む。 副題に「結婚リスク時代を生きる」。 巷にはびこる「昭和幻想」が非婚化を促進する皮肉。 「男性優遇社会」というのには大いにうなずく。 その中で女子がラクに生きるために…

「ある種の淡泊さとわれわれが実はアンドロイドであること」について

くもり。夜に霧雨。 今宵も老舗バー。 店に入った時は盛況だったもののやがて閑散と。 いつものように映画と音楽の話など。 マスターに「あなたはどんな人生を送ってきたの?」と聞かれて 「好きに本が読めればいいのが基本です」。 「好きな食べ物は?」に…

有給休暇2

くもり。夜に少し降る。 橘玲「バカが多いのには理由がある」を読む。 02年にノーベル経済学賞を受けたダニエル・カーネマンによる 「速い思考」と「遅い思考」を基準に。 誰もが生活のほとんどを前者で行ってはいる事実はあるものの 「負荷の高い」後者を徹…