退屈日記

本や映画、ドラマについて

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ヘヴィメタルが救った風変わりな少女の過去と人類に都合のよすぎるSF映画のリメイク」について

晴れ。今日も風強し。 中野信子「メタル脳」を読む。 副題に「天才は残酷な音楽を好む」。 ただしこのタイトルはいかにもなミスリード。 「風変わりな少女が生き延びるために必要だった」のがヘヴィメタル。 そのことだけが確かで後は全部微妙。 個人的には…

「民主主義は民衆主義であり衆愚になりやすいことと設定が上手だが結末が残念な映画」について

晴れ。風強し。 西部邁「保守の遺言 JAP.COM衰滅の状況」を読む。 著者の書いていることは「正しい」。 それが「負けること」を知った上でのことだけれど。 「語源」を明らかにしつつ語るスタイルは変わらず。 敢えて「核保有を説く」のにふむふむ。 「国際…

「残念な家族の話と何とも緩い映画」について

晴れ。墓参りに行く。 帰りの喫茶店で「残念な叔母の愚痴」を聞いた母親がそれを繰り返す。 この種の「連鎖」はどこかで止めないとどうにも。 上の妹がいたずらに興味を示したりもして。 「ダメな人々のそれ」はこのように伝わってしまうことを確認する。 要…

「『リベラル』が『豊かさ』に支えられていることと車がロボットになる映像が魅力的な映画」について

晴れ。35度がマシと思える日々。 本切れで中野信子・三浦瑠麗「不倫と正義」を再読。 有名人の不倫が叩かれる一方で巷の不倫はおそらく「わんさか」。 互いに問題ないならいいじゃないのと。 自らの「不全感」を他者にぶつけてカタルシスを得るのは貧しく。 …

「『悪魔祓い』が出て来る古典とつまらないが『世界的ヒット』した映画」について

晴れ。夕方に弱いスコール。 ロジェ・マルタン・デュ・ガール「チボー家の人々 灰色のノート」を読む。 ジェンニーの「悪魔祓い」が出て来たり。 何じゃこりゃといった趣き。 「家出」したジャックとダニエルの「違い」も明確に描かれ。 後者が途中で「男」…

「『国宝級』の生き方の見本と大人たちが作った『クソ世界』で子どもたちが狂う映画」について

晴れときどきくもり。雨も少し降る。 石井誠「見る・撮る・描く 身近な飛ぶ虫観察図鑑」を見て読む。 著者は昭和四年(1929)生まれで今年95歳。 「好きこそものの上手なれ」の見本と言ってよく。 この種の生き方が出来る人はおそらく少ないだろう。 だから…

「新たに知る『現実の捉え方』とわが国に暮らすブラジル人の現実を描いた映画」について

晴れ。仕事帰りの一服に持って行った傘が役立つ。 渡辺努・辻中仁士「入門 オルタナティブデータ」を読む。 コロナがきっかけで注目されることになった分野。 「リアル」をいかに速く把握するかというのがポイント。 データそのものはあっても。 そのバイア…

「家族の現実と何ともエグい韓国映画」について

晴れ。連日の35度超え。 信田さよ子「家族と厄災」を読む。 著者の描いた「くにさん」の姿が何とも。 「KS=kubiwosimerareru=首を絞められる」というフラッシュバックよ。 かくも中年女性に「厄災」が降りかかるのは何故。 「支配欲に駆られた母」と「残念…

「沖縄からの『新たな知性』とショットはないがウェルメイドな映画」について

晴れ。猛暑日が日常になりつつある現在。 源河亨「愛とラブソングの哲学」を読む。 「文系も理系もないアプローチ」がなかなか。 こういう知性の登場は好ましい。 ただし。 あまりに「悟り切っている感じ」が少し「ホラー」。 ラストの「同じ研究室にいた仲…

「読書の勘所と『人間より信用出来る生きものとしての犬』を描いた映画」について

晴れときどきくもり。またまた猛暑日。 坪内祐三「考える人」を読む。 18年前の作品。 著者の逡巡を理解しつつ。 小林秀雄、田中小実昌、中野重治、武田百合子、唐木順三、神谷美恵子、長谷川四郎、森有正、 深代惇郎、幸田文、植草甚一、吉田健一、色川武大…

「面白い古典小説とおそらくは各地にある『組織の腐敗』あるいは微妙な韓国映画」について

晴れ。今日も猛暑日。 ゴンチャロフ「オブローモフ(下)」を読む。 財産を奪われかけたオブローモフはシュトルツに救われ。 アガフィーヤ・マトヴェーエヴナと「いい関係」になるのだけれど。 その一方でシュトルツはオリガと結婚。 なるほどこういう展開か…

「団塊ジュニアの恵まれた層の性別役割分業意識と悪くない『描写の経済』を持つ中国映画」について

晴れ。今日も猛暑日。 小西一禎「妻に稼がれる夫のジレンマ」を読む。 妻の海外駐在に同行する夫のことを「駐夫」というらしい。 そうした彼らが何を思ったのかという「記録」。 「団塊ジュニアの恵まれた層」でも「性別役割分業意識」があり。 「稼げない自…

「『劣化』という文化をもたらした人の記録と『好きに生きればいいこと』」について

晴れ。猛暑日。 小塚かおる「安倍晋三vs.日刊ゲンダイ」を読む。 副題に「『強権政治』との10年戦争」。 かの政治家のもたらした「劣化の記録」がここに。 彼に関しては出来れば本書の内容を「常識」にしたいもの。 非常にわかりやすく描かれていて。 このよ…

「志のある伝記と映像だけの映画」について

晴れ。夕方から夜にかけて降る。 森銑三「近世人物夜話」を読む。 豊臣秀吉、黒田如水、真田幸村、後藤又兵衛、浅井長政、熊沢蕃山、由井正雪、井原西鶴、 坂田藤十郎、新井白石、河村瑞賢、平賀源内、山東京伝、曲亭馬琴、渡辺崋山、新門辰五郎。 とりあえ…

「『弱い犬は吠える男子』の厄介さとしばしの低調ぶりを凌いだシリーズ映画」について

晴れのちくもりときどき雨。忙しい天気。 上野千鶴子「これからの時代を生きるあなたへ」をたぶん再読。 副題に「安心して弱者になれる社会をつくりたい」 おっしゃる通りと思いつつ。 著者のこれまでの研究成果がわかりやすく説明されていてグッド。 「旧枢…

「昨日と今日のあれこれ3」について

くもりときどき雨。仕事場も地下鉄もエアコンで冷える。 昨日は急にキーボードが狂い。 あれこれ試しても直らないのでそのまま爆睡。 実は「かな入力」になっていただけだというお粗末。 やはりアルコールは人をバカにする模様。 誰にも迷惑をかけていない分…

「『自意識の壁』の大きさと意味不明な外国人労働者政策あるいは微妙な出来のシリーズ映画」について

くもりときどき晴れ。天気予報は外れる。 昨日は新しいノートパソコンのあれこれで手間取り。 ゴンチャロフ「オブローモフ(中)」を読む。 オリガとの出会いによる展開や如何にといった趣き。 それにしても「自意識の壁」の厚いこと。 読んでいてイライラし…

「老人の怒りは絶えないことと若者たちへの『挑発』あるいは『シリーズ映画』の展開としてよく出来たシナリオ」について

くもり。持って出た傘は無駄になる。 鎌田慧「叛逆老人 怒りのコラム222」を読む。 著者はもう86になる模様。 昔読んだ「自動車絶望工場」などを思い出し。 安倍、菅、岸田あるいは小池百合子。 いずれも「ウソをついて平然としていられる輩」。 この種の人…

「残したい技術と美しさや『物語』が広がるシリーズ映画あるいは老年男子が好むもの」について

くもり。一時スコールも。 「岡重コレクション 京都テキスタイルズ」を見て読む。 12年前に出たもの。 副題に「友禅の新しい可能性」。 老舗だけに「昔の見本」が残っているのが「大きな財産」。 「呉服屋の生き残りぶり」にふむふむ。 今はどうなっているの…

「爽快な生き方をしている著者の本と『ひと区切り』つけたシリーズ映画」について

くもり。夕方に少し降る。 菅沼弘行「ウミガメは100キロ沖で恋をする」を読む。 若き日にいわゆる「普通の就職」に飽き足らなかった著者は。 「ウミガメの養殖は金になるらしい」といきなり小笠原に飛ぶ。 あれこれ仕事をこなしているうちに「実力」をつけ。…

「『話題のタネ』を供給する本と『物語のタネ』が撒かれる映画」について

晴れ。今日も暑い。 谷本真由美「世界のニュースを日本人は何も知らない3」を読む。 2年半あまり前の作品。 重要なのは「科学情報サイトの紹介」と「検索力の身につけ方」か。 もっとも前者については英語が読めないと理解出来ず。 翻訳ソフトでどうにかなる…

「『自分』という枠組みを超えられないことと『ヤクザ=専業主婦に支えられる存在であること』」について

晴れ。猛暑は続く。 左巻健男「学校に入り込むニセ科学」を読む。 「信じることの無謀さ」についてあらためて。 繰り返すが「世界が自分の思い通りになる」わけもなく。 「あらゆるものを疑いつつ進むしかない」という「倫理」は。 いわゆる「普通の人々」に…

「『活字中毒』の人とウンコな現実あるいは『ダレ場』のシリーズ映画」について

晴れ。35度が暑いとは思えなくなる日。 坪内祐三「新書百選」を再読。 著者は4年前に彼岸へ。 それにしてもあれこれ読んでいること。 彼の死を知った後の中野翠が腕を骨折した話を思い出す。 ある種の女子は好ましい男子に対してそうした反応を示す模様。 個…

「『ひきこもり』を描いたロシアの古典とシリーズ映画の『物語の経済』」について

晴れ。37度だとか。 米川正夫訳 ゴンチャロフ「オブローモフ(上)」を読む。 「キャラクター」と「『楽園』としてのオブローモフカ」が描かれ。 後者に「ロシアの田舎」を想う。 「前近代のしあわせぶり」よ。 もっとも「主人公イリヤー・イリッチの怠惰」…

「アリの世界と物語が動き始めたシリーズ映画」について

晴れ。36度だとか。 エドワード・G・ウィルソン「アント・ワールド アリの世界」を読む。 「アリの生態」をあらためて。 「オス」が生殖以外に「役立たず」であることも同様に。 父親の仕事のせいで数多くの転校を余儀なくされた息子は学者になり。 3年前に…

「好ましい『エリート教育』と長く続くシリーズ映画」について

晴れ。今シーズン初の猛暑日&熱帯夜。 菅野恵理子「MIT 音楽の授業」を読む。 MITは「マサチューセッツ工科大学」。 かの大学では本書に描かれるような授業が行われ。 テクノロジーがもたらす問題を解決するのは人文学だったり。 それを補強するのは音楽で…

「『新たな日本人論』と女優陣が魅力的なドラマ」について

くもりときどき雨。傘なしでセーフ。 塚谷泰生&ピーター・バラカン「ふしぎな日本人」を読む。 副題に「外国人に理解されないのはなぜか」。 それは日本人が自分のことを知らないからだと。 ヨーロッパでのビジネスで必死に日本人を説明してきた前者が辿り…

「『メディアリテラシーの教科書』だと言いたくなる本と悪くはないが残念な映画」について

雨ときどきくもり。降ったり止んだり忙しく。 森達也「集団に流されず個人として生きるには」を読む。 「歴史や過去の事件の紹介」が好ましい。 「メディアリテラシーの教科書」と言っていい内容。 敢えてその詳細は述べない。 ひとつだけ言うとするなら。 …

「昨日と今日のあれこれ再び」について

雨のちくもり。蒸し暑いこと夥しく。 昨日は久方ぶりの仕事場の飲み会。 いささか酒が足らず帰宅後シャワーを浴びて飲み直したところ。 気付かぬうちに爆睡。 「恐怖 ダリオ・アルジェント自伝」を読む。 やはり「妙な人」と言うよりない内容。 「サスペリア…