退屈日記

本や映画、ドラマについて

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「先入観の後と海賊映画ふたつ」について

晴れ。やや風が吹く。 木村学「地質学の自然観」を読む。 「プレートテクトニクス」がわが国で「受け入れがたいもの」だったことを知る。 「弁証法」が「金科玉条」だったことも同様。 要は「先入観」によって「見たいものだけを見ること」が「よくある」こ…

「学問アンソロジーのつまらなさと微妙な番組あるいは三連休」について

くもりのち晴れ。夜風が冷たい。 「新編 日本のフェミニズム12 男性学」を読む。 冒頭の橋本治「蓮と刀」からの「男の子リブのすすめ」が圧倒的。 三十五年たってもその「衝撃」は変わらず。 「そうそう、こういう文体だったよね」と思って懐かしい限り。 エ…

「魅力的な扇動者あるいは機械に操られること」について

くもり。仕事帰りにちょいと降る。 蓮實重彦「映画時評 2012-2014」をおそらく再読。 個々のシーンを鮮明に覚える「技術」を身に付けた者は 実は誰もが「見ていないこと」を知ることになる。 著者による「視点」は一定の人々に受け継がれて久しく。 映画に関…

「素人の感想と空海の眼力あるいは恐怖で力を得るキャラクター」について

晴れ。日が暮れるのが早い。 聞き手・前田裕之「経済学の宇宙 岩井克人」をどうにか読む。 もちろん素人には彼の理論の素晴らしさはわからず。 昔「ヴェニスの商人の資本論」を読んでふむふむと思った程度。 あまり英語が得意でなかったことが大きいような。…

「かつての宗教と科学あるいは母親の回復の微妙さ」について

快晴。おだやか。 アラン・カトラー「なぜ貝の化石が山頂に?」を読む。 「地球に歴史を与えた男 ニコラウス・ステノ」というのが副題。 一時はメディチ家の保護を受けながら最後は宗教に戻った科学者のお話。 当時は貝が山の中から生まれてくるというのが「…

「ゾンビあるいは異端児であること」について

晴れ。おだやか。 藤田直哉「新世紀ゾンビ論」を読む。 副題に「ゾンビとは、あなたであり、わたしである」。 その視点にふむふむと思って借りてきた次第。 さまざまな引用には「そう来たか」。 もっともゲームに関しては全く経験がないのでわからず。 論理…

「『意味』に重きを置かないことと飽きることあるいは母親の体調悪化と中途半端な読書」について

『くもり。ときどき少し降る。 「バイオコスム」読了。 なぜこんなにも確率の低いこと(地球における人類の誕生)が現実になったのか。 そこに「意味」を見出さない方向でよろしく。 確率の高低はそれが現実になることそのものとは別の話。 いわゆる「奇跡」…

「HOWしかわからないこととセンスを競うこと」について

晴れ。日差しはまだ熱い。 ジェイムズ・ガードナー「バイオコスム」を途中まで読む。 副題に「生物学と宇宙論の来たるべき融合」。 さまざまな理論のいいところをまとめた内容。 個人的には「目的論」にあまり意味を感じない。 われわれの想像を超える「試行…

「地質学と老人のニヒリズムあるいは見事なリアリティショー」について

くもり。夕方にちょいと降る。 青木正博・目代邦康・澤田結基「地形がわかるフィールド図鑑」を読む。 こうしてみると日本は「山国」なのだということをあらためて。 まあ火山だらけということで。 その地形がどのように出来たかということがわかると面白い…

「写真と音楽と明日の映画」について

晴れ。少しだけ蒸し暑い。 ホンマタカシ「たのしい写真 よい子のための写真教室」を読む。 「写真の歴史」をちょいと勉強しつつ 「決定的瞬間」にも「均質空間」にも頼りきらない著者の見方にふむふむ。 個人的には写真と言えば「戦場カメラマン」をもっぱら…

「失われた『本来』と『事実の共有』の重要さ」について

快晴。台風一過。 中北浩爾「自民党 『一強』の実像」を読む。 どうやら「地方組織の強さ」が自民党を支えている模様。 ただしその基盤は弱体化しつつあるとも。 「政権交代」を可能にするために導入された小選挙区制はあまり機能せぬまま。 「民進党」の現…

「バラバラであることの弊害ふたつ」について

くもり。夜9時頃から深夜1時過ぎまで暴風。 ジョン・ロンソン「ネットリンチで人生を壊された人たち」を読む。 このネタにここまで突っ込んで取材する著者の情熱の行方やいかに。 冒頭に出てくる自身のツイッターの「なりすまし」があったせいなのか。 「記…

「素敵な古典ふたつと歯痒さ」について

雨。終日そぼ降る。 今宵は仕事場の研修で老舗バーへは行けず。 D・H・ロレンス「黙示録論」を読む。 「現代人ははたして他者を愛しうるか」 この問いとその答えは今でも十分に通用する内容。 ロレンスは「コスモスとともに生きよ」というのだけれど 今さら…

「大人と子どもであること」について

晴れ。やや雲が多い。 ギャビン・ランバート「ジョージ・キューカー、映画を語る」を読む。 「椿姫」(’37)「フィラデルフィア物語」(’40)「ガス燈」(’44) 「アダム氏とマダム」(’49)「スタア誕生」(’54)「マイ・フェア・レディ」(’64)。 残念な…

「無限の宇宙と有限の自分」について

晴れ。夜風が少し冷たい。 デビッド・デボーキン&ロバート・W・スミス 「ビジュアル ハッブル望遠鏡が見た宇宙 『コンパクト版』」を見て読む。 見上げれば空はいつも宇宙に続いているはずなのに そこに何らかの思いがないのは残念なことだろう。 本書に載…

「母親との『付き合い』あるいは『物語の必然性』」について

晴れ。やや風が吹く。 近くのブックオフに本を売りに行くことに。 古本屋で100円で買った新書ばかりなので530円。 母親の「片付け」に従ったのみ。 ときどき日曜に図書館へ行けないことがあり そのせいでたまった本の結果。 竹中直人「役者は下手なほうがい…

「岩石あるいは『原石』を見極めること」について

くもり。夕方から晴れる。 チームG編「薄片でよくわかる岩石図鑑」を見て読む。 さまざまな岩石がどのように出来るのかを ダイナミックな「地球の構造」とともにもっと知りたかったところ。 本書はそのあたりの「ワクワク」より 「岩石の実態と保存」に中心…

「傘袋=コンドームとラインのシステムあるいは評価されない才能」について

くもりときどき雨。帰りにもパラパラ。 オーサ・イェークストロム「北欧女子オーサが見つけた日本の不思議③」を読む。 4コマまんがそのものはおとなしすぎて今ひとつ。 もっとも著者の日本語力不足のせいかもしれず。 「③」ということでやや「ネタ切れ」な感…

「アメリカの暗部あるいは原爆の起こした『現実』を知る国の基本」について

晴れ。久方ぶりに昼寝する。 町山智浩「最も危険なアメリカ映画」を読む。 観たことのある作品からそうでない作品まで。 基本は「差別の歴史」をあらためてという感じ。 あまり映画を観ていない向きには 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(’85)「フォレ…

「たまねぎと虚構の姉妹あるいは素人役者の魅力」について

晴れ。だったはず。 今宵も老舗バー。 神経科のお医者さんが「グチャグチャ言うのがうるさい」とグチャグチャ言う。 おすそわけで飲んだウイスキーは気が抜けたのとまろやかなのと(高価なものらしい)。 八丁味噌和えのたまねぎが案外サッパリしてうまい。 …

「『存在証明=アリバイ』のために生きないこと」について

快晴。風は秋の気配。 「政治的ロマン主義」読了。 最後まで調子は変わらず。 「状況次第」で「主張を変える者たち」の群れよ。 何やらどこかの国の「評論家」の姿に似ていなくもなく。 彼らは「現実」を「自分を愛するための材料」にしかしない模様。 意味…

「『存在証明=アリバイ』のために生きないこと」について

快晴。風は秋の気配。 「政治的ロマン主義」読了。 最後まで調子は変わらず。 「状況次第」で「主張を変える者たち」の群れよ。 何やらどこかの国の「評論家」の姿に似ていなくもなく。 彼らは「現実」を「自分を愛するための材料」にしかしない模様。 意味…

「ロマン主義あるいは聖人君子」について

くもりときどき雨。傘は使わず。 カール・シュミット「政治的ロマン主義」を半分くらい読む。 昔のドイツを知っていた方が理解しやすい内容か。 「ロマン主義」は「機会主義」だと。 いわゆる「牧歌的なもの」にその「定義」を求めても無駄らしい。 「現実」…

「自己主張と素敵なミュージシャンあるいは俳優」について

くもり。どうにか降られずにすむ。 本は読んだもののハズレ。 「科学的な内容」だと思ったらかなりの「トンデモ系」。 ただでさえ長い海外物はこうなるとツライ。 途中でやめればいいものをついつい最後までお付き合い。 とりあえずひまつぶしにはなる。 こ…

「脳に関するあれこれと十和田湖あるいは不甲斐ないサッカー」について

くもり。夜に少しだけパラつく。 デイヴィッド・イーグルマン「意識は傍観者である」を読む。 副題に「脳の知られざる営み」。 原題は「Incognito」で「terra incognita=未開の地」を思い出そう。 「in=~でない」で「cogni=知る」というつくりの語。 「i…

「好ましい教養と戦後の残虐あるいは歴史への無知」について

晴れ。久方ぶりに最寄りの地下鉄の駅まで歩く。 中村良夫「都市をつくる風景」を読む。 著者の「教養」にふむふむ。 孔孟から西行あるいは和辻哲郎や南方熊楠、ウイリアム・モリスやロラン・バルトなど。 「内容の正しさ」よりむしろそちらに惹かれた感じ。 …

「おばさんやおばあさんあるいは中立的なAIと『心』を無視すること」について

『晴れ。今日は昼も涼しい。 今宵は久方ぶりにじっくり老舗バー。 マスターが戦争の複雑さと大衆演劇の魅力について語る。 後者についてマスターは煩すぎるので 間に入る「人材」が重要なのかと思う。 「おばさん」が観客として集まることは確かだから。 こ…

「自らの怠惰と中立的なAIあるいは世界を『学校』にしないこと」について

晴れのちくもり。今日も夜は涼しい。 仲正昌樹「ハンナ・アーレント『人間の条件』入門講義」を半分ほど再読。 今回もあらためて「ここまで読むのか」という著者の力にふむふむ。 とりあえず橋本治と「双璧」だと位置づけておく。 オリジナルを読んで是非と…

「倫理ふたつ」について

晴れ。昼の残暑とはちがって夜はすっかり秋の気配。 昨日はまた寝てしまう。 というか途中で目は覚めたのだけれど気分が乗らず。 ちょいと飲み直して寝た次第。 アクセル・カーン「モラルのある人は、そんなことはしない」を読む。 自殺した父が遺した言葉は…