退屈日記

本や映画、ドラマについて

「脳研究に関する本の残念さとすべてのアメリカ国民に観てもらいたい映画」について

晴れ。夜風が冷たく感じられる。

ジョナサン・D・モレイ&ジェイ・シュルキン「脳とは何か 脳研究200年のすべて」を読む。

本書にある内容を多くの人々に知らせたいならば。
むしろ敢えて「箇条書き」にするべきではなかったか。

結構な量の文章がある割りに「芯」が伝わって来ず。
そもそもこれだけの厚味のある本を「普通の人」は読まないだろう。

とりあえずその「機能」が「脳だけに限らない」ということはわかったものの。
そして科学がとてもじゃないが脳を知ってはいないことも。

「中庸」を説く著者たちの姿勢は好ましいけれど。
残念と言うよりない。

トッド・ロビンソン「ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実」(’19)を観る。

タイトルの意味は「全身全霊をかけて」。
リンカーンゲティスバーグ演説からの引用であることを忘れずに。

かの国の現実を思えば主人公は「こんな国」のために死んだのかと思うことしきり。
立花隆が特攻隊を採り上げた番組で突然吹き出すように泣いたのを思い出し。

クリストファー・プラマーウィリアム・ハートピーター・フォンダ(!)は彼岸へ。
エド・ハリスサミュエル・L・ジャクソンジョン・サヴェージの姿も。

ジョン・サヴェージと言えばマイケル・チミノディア・ハンター」(’78)。
彼が「楽園」を作っているあたりが趣き深く。

エイミー・マディガンの「現在」を知ることが出来てありがたい限り。
リサ・ゲイ・ハミルトンの「秘書ぶり」も好ましく。

名誉勲章授与の実現」がそれぞれの人々の「癒し」になる次第。
主人公セバスチャン・スタンは「出世」に惹かれながら真実を告発して。

そのあたりがわが国の「ダメな人々」との大きな違い。
彼は決して「家族を守るため」などと言わないのも覚えておこう。

久方ぶりに「自己犠牲」を味わったということで。
全てのアメリカ国民に見せて感想を聞きたいもの。