退屈日記

本や映画、ドラマについて

「『サイコパス』と『奇妙な愛情』を持つキャラクターが気になる古典小説とわれわれの『狂気』の現実ぶりを描いた映画」について

晴れ。雲は多く。

サッカリー「虚栄の市(二)」を半分以上再読。

アミーリアのセドリ家はナポレオン戦争のせいで破産。
それによってジョージとの結婚話はダメになる方向に。

だが彼女を愛しジョージを仰ぎ見るドビンが「計略」を巡らせ。
ふたりは「駆け落ち」して結婚することに。

その一方ロードン・クローリーと結婚したレベッカは。
父親に絶縁された夫を励ますのみならずジョージにも色目を使いアミーリアを悲しませる。

サイコパス」なレベッカと「奇妙な愛情」を持つドビンの存在が際立つ内容。
これまた明日読了予定。

アレックス・ガーランド「シビル・ウォー アメリカ最後の日」(’23)を観る。

基本はキュートなジェシーケイリー・スピーニーの「ビルドゥングス・ロマン」。
スパイダーマン」(’02)のヒロインだったキルスティン・ダンストの「貫禄」よ。

強そうで弱くもある彼女のキャラクターの複雑さも。
ベテラン記者サミー、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソンも魅力的。

ジェシー・プレモンスの「赤いサングラスの兵士」の怖いこと。
アウシュビッツ」を思い出させる死体処理があったり。

主人公たちより「先を行く」アーニャ、ソノヤ・ミズノも忘れずに。
本作ではアメリカ大統領が殺されることも。

ヘリコプターが数多く飛ぶ姿はコッポラ「地獄の黙示録」(’79)を思い出させ。
もっとも「青空の下」で飛ぶのが「違い」だったり。

「それぞれの狂気」が「現実」であること。
そのことを指摘した作品。